分譲マンション並みの仕様

新日鉄興和不動産は賃貸マンションブランド「リビオメゾン」を立ち上げ、今後３年で約180億円を投じる。
28日に入居が始まった東京・西新宿の１号物件は全29戸で、入居率が６割を超える上々な滑り出しだという。
今年度中に東京・赤坂、同・錦糸町などで計５棟分を着工する。
マンション１階には原則、単身者の需要が高いコンビニエンスストアを入れる。
両社とも主な想定入居者は20～30代の単身者。
１棟につき50～100戸程度で、立地場所は最寄り駅から徒歩10分以内。
三菱地所レジデンスの賃貸住宅事業部の花形雅人執行役員は賃貸マンションは分譲タイプとは異なり、利便性が良ければ線路・幹線道路沿いも開発対象になると話す。
１戸あたりの専有面積は25～40平方メートルのワンルームタイプが中心で標準的な家賃は10万円以上。
住居にコストをかけられる層に向けた分譲マンション並みの仕様で、防音機能や、キッチンやユニットバスなどの住設機器も売り物にする。
開発物件は入居率をほぼ満室にした上で、完成１年後をめどに生命保険会社といった機関投資家などへ売却する。
１棟あたり10億～50億円程度の売却益は新規物件の開発などにあてる。
日銀の量的緩和でマネーが市場に大量流入し、５～６％という高い利回りを求め不動産に投資する動きが目立つことも開発を後押しする。
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